-Glocal English Project 奥井紗里奈 2021
Q1. プロジェクトの魅力を教えてください!
GEPの魅力は、日常的にフィールドに通えることにあると思います。私たちは現在、藤沢市内の私立と公立の中学校で対面でのワークショップ、またスウェーデンの中学生に対してオンラインでのワークショップをそれぞれ月に2~3回行っています。実際に学校現場に入って、中高生や先生方と密に関わることが出来るので、国内外の様々な教育に実践的に関わりたい、という人に合っているプロジェクトだと思います。私自身教育現場に実践的に関わりたいという思いからGEPに所属したのですが、3期活動してきて、その目的は達成されていると感じています。
また、大学生の強みや好きを活かしたワークショップを設計・企画し、そのワークショップを実際に中高生に届けることができることもGEPの大きな魅力です。GEPでは「自分のセカイで自分らしさを表現する」ことをビジョンとして掲げており、大学生自身も、自分らしさを認知し、表現することを大切にしています。この姿勢はプロジェクトの雰囲気にも表れており、プロジェクトメンバー1人1人の「好き」や「やりたい」に向き合い、お互いに尊重し合いながら日々活動しています。
Q2. フィールド先で印象に残ってることはありますか?
私はものづくり教育や、潜在的な好奇心や探究心を引き出す教育に興味があり、春学期にLego Blockを使用したワークショップを企画・実施しました。ワークショップでは、参加生徒が自分で作りたいとイメージしたものに対して、とてもこだわりを持って、沢山あるレゴブロックの中から適切な形のブロックを選びながら熱心に作品制作に取り組んでいたことがとても印象的でした。ワークショップ後のアンケートでは、では「レゴが楽しかった」「英語を使いながらレゴで遊ことができて、楽しかった」などの意見が見られ、楽しみながらワークを行う中で、中高生が持つ想像力や発想力が存分に発揮されていたように感じ、とても嬉しく思いました。また、レゴに夢中になって取り組む中で、ワークショップ参加者同士の関わりが生まれていたことも非常に印象的でした。お互いの作品を褒めあったり、自発的に違う学年の参加者同士で助け合いながら作品を作っている姿などが見られました。参加生徒にとってワークショップが自分を表現しながら他者と関わるコミュニケーションの場となっていることを実感し、自分たちの活動の価値を強く感じることができた時間でした。
Q3. コロナ禍で一年活動していて、感じた変化などあれば教えてください。
これまで対面でのワークショップを行ってきたGEPでしたが、コロナウイルスの流行によって影響を受けたことは言うまでもありません。2020年度の春学期は学校に通うことができず、対面での活動を行うことが出来ませんでした。学校に通ってワークショップができないことに対して不安や悔しさを感じることもありました。
しかし、今だから出来ること・今しかできないことを考え、試行錯誤を繰り返しながら活動に励み続けた結果、現在GEPはコロナ禍にありながらも、対面とオンラインの両方で、安定してワークショップを実施できるようになりました。フィールド先に海外や日本全国の学校が入るなど、GEPの活動幅はコロナ禍で更に広がったと言えます。2021年度の春休みには、日本各地から集まった9人の中高生と共にオンラインでの演劇ワークショップを行ったのですが、全てオンラインでのワークショップでありながら参加者全員が深い関係性を築くことができ、最終日には皆の個性が詰まったオンライン演劇を完成させることができました。これはGEPがコロナ禍でも柔軟に、そして丁寧に活動を積み上げてきたからこそ達成できたことであると感じています。
Q4. Glocal English Projectはどのような未来を見据えていますか?
私たちGEPは、「自分のセカイで自分らしさを表現する」ことをビジョンとして掲げ、日々活動に励んでいます。このビジョンを達成した先には、自分らしさを認知し、表現できるようになる人が増え、社会の中で誰もが他者と高め合いながら協働・協創していけるような環境を見据えています。ビジョン達成のためには、1人でも多くの人にこのGEPのビジョンと活動を広めていくことが重要だと考えており、現在は実践と理論の2側面での活動を行っています。
まず実践面では、引き続き中高生を対象にしたワークショップを定期的、かつ継続的に実施していきたいと考えています。GEPのワークショップが、参加者にとって自分らしさを認知するためのきっかけとなり、ワークショップ内外で、自分らしさを表現できるようになることを期待しています。
そして理論面では、GEPのワークショップでの実践経験をパターンやモデルケースとして社会に打ち出し、間接的にGEPの活動やビジョンに触れる人を増やすことを見据えています。そのために現在、GEPのワークショップデザイン論をパターン化してまとめたブックレットの作成を行っています。
Q最後に、Glocal English Projectに興味を持って頂いている学生の方に一言お願いします。
GEPは、中高生の教育に興味がある人、学校現場で中学生や先生方と実践的に関わりたい人、ワークショップを企画したり実施したい人には特におすすめのプロジェクトです。学校現場に入り、先生方と擦り合わせながら、自分自身のやりたいことや好きなことを活かしたワークショップを中高生に届けられることはとても貴重な経験だと思います。その分大きな責任も伴いますが、そこで得られる体験や学びは、何ものにも変え難いものであると日々活動する中で感じています。
既にやりたいワークショップがあってGEPに入る人ももちろんいますが、やりたいワークショップが思いつかなかったり、ワークショップのイメージが湧かなくても、先輩と一緒にワークショップを行い、中高生と関わる中で少しずつ自分の好きなことややりたいことを明確化させていくメンバーも多いです。
少しでも活動が楽しそうだと思ったり、自分の興味分野に重なってると思ったら是非活動に参加してみてください!何事にも飛び込んでみよう、やってみようという姿勢は長谷部研やGEPで活動する上でとても大切なことだと思います。一緒に活動できることを楽しみにしています!
気になった方は是非GEPのホームページもご覧ください〜!