-ちびっこProject 畔蒜智絵 2021
Q1. プロジェクトの魅力を教えてください!
ちびっこプロジェクトは幼稚園生・保育園生・小学生を対象としているのですが、教育や人間関係における原点を教育現場に足を運びながら見られるのは大きな魅力だと感じています。現在も感染対策をしながら週2回ほどSFC近くの小学校で学生ボランティアをさせていただいており、学習補助だけでなく遠足や校外学習に同行することもあります。特に低学年の子どもたちは喜怒哀楽をストレートにぶつけてくるので戸惑うこともあるのですが、子どもならではの感受性に気付かされることも多く、楽しいなかにたくさんの学びがあります。これはちびっこプロジェクトに限らず長谷部研全体に言えることですが、日常的に現場に通わせていただき、そこに関わる様々な人と関係性を築くことができることは他ではなかなか経験できないと思います。
メンバーの雰囲気は研究会に入った時期や学年が近い人が集まっているからか、意見を言った時も「それいいね!」と受け止めてくれるなどあたたかくて開放感があります。まだプロジェクトに入っていない聴講生と一緒にプレゼンをやったこともあるくらいです(笑) 良い意味で子ども心を忘れていない人が集まっていますが、そのなかでも議論を進める人がいたり、場の空気を明るくできる人がいたり、バランスが良いです!
Q2. フィールド先で印象に残ってることはありますか?
昨年から1で挙げた小学校には通わせていただいているのですが、最近になってようやく先生方に学生1人1人の名前を憶えていただくことができ、少しずつ関係性が変化してきたのだなと嬉しく思っているところです。これまで私達の活動目的や見据えているものを先生方にしっかりとお話していなかったのですが、それらに加えてメンバーの興味分野などをまとめた冊子を作り、説明させていただけたことが良い方向に繋がったと思います。
また個人的に印象に残っているのは、昨年何度か会った子どもたちの印象が1つ学年が上がっただけでガラリと変わっていたことです!雰囲気など何となくの変化も、授業中に手を挙げて発言できなかった子が誰よりも早く挙げるようになっていたという分かりやすいものも両方ありますが、そうなったキッカケが物凄く気になります…あとは個人的に距離を縮めると言うと一緒に遊ぶイメージが強かったのですが、割り算の筆算について解説した後に仲良くなった子がおり、こういった繋がりもあるのだなと思ったことが印象に残っています。エピソードは挙げ始めたらキリがないのですが、根気強くコミュニケーションを取る大切さは日々感じています。
Q3. コロナ禍で一年活動していて、感じた変化などあれば教えてください。
私は新型コロナウイルスが流行し始めたのと同時期に研究会に入ったので、コロナ禍による変化はあまり実感が無いです。昨年に比べて小学校に通っている日数も圧倒的に多くなりましたし、今年からようやく動き出すことができたと感じています。オンラインで出来ることも随分増えてきましたが、やはり現場に行かなければ見えないことはたくさんあるということが最近の大きな気付きかもしれません。小学校の先生方とメールや電話でやり取りさせていただくことも多いのですが、実際に学校へ行ってみて本当にお忙しいということが分かりましたし、それからご連絡を入れるタイミングに注意するようになりました。40人近い子どもを1人で見られているので、作業や学習に手間取っている子が複数人いても1人のところにしか行くことができないので、大学生が他の子のところへ行くなど阿吽の呼吸で動く場面が多く、指示がなくても自分で考えて行動することの大切さを身を持って知りました。
Q4. ちびっこProjectはどのような未来を見据えていますか?
私達が今後、理想としているのは『子どもたち一人一人が「自分」を知り、好きになり、強みを出せるようになる社会』です。そのために、まずは自分たちが通っている小学校の子どもたちが自分を好きなれるようなキッカケ作りをしていきたいと思っています。具体的には、子どもたちに絵や言葉で自分自身のことを表現してもらう宿題プリント作りや課題解決力を養うワークショップの企画をし、これらが持続的に行えるような仕組みについても考えていきます。
現在は小学校1校のみで学生ボランティアとして活動していますが、他の小学校や幼稚園や保育園、児童館などフィールドを増やし、地域ごとの子どもの違いなども見ていけるようにしたいですね。
Q最後に、ちびっこProjectに興味を持って頂いている学生の方に一言お願いします。
ちびっこプロジェクトは子どもが好き、幼児教育に興味があるという方はもちろん、教育の現場を実際に見たいという方やコミュニケーションを取ることが好きな方にもおすすめのプロジェクトです!ただ現場に行くだけではなく、そこで自分なりに考えて行動すること、違いをまずは受け入れる姿勢はぜひ大切にしてほしいなと思います。
今はやりたいことが分からなくても、小学生や先生方と関わっていくうちに浮かんでくることも多々あるので、少しでも興味があったらぜひサブゼミなど聴講に来ていただきたければ嬉しいです!
メンバー一同、一緒に活動できる日を楽しみにしております!